-------------- コラム --------------
日本だと、「趣味=旅行」と回答する若者は非常に多いのですが、ベトナム人にとって旅行はまだ特別なものです。社員旅行などとなると非常に盛り上がりを見せるのも「旅行=非日常」という感覚の裏付けだと思います。
今回20歳〜60歳のベトナム人603名を対象に旅行についての調査を行いました。
今回調査を行った603人の中で、過去12ヶ月に旅行に言った事があると回答したのは全体の8割。但し旅行頻度については、37%が1回、22%が2回とまだ旅行が特別であることを示す結果となりました。
それでは、本調査から浮かび上がってきたベトナム人の旅行事情とはどのようなものでしょうか?
特長1:予約は自分で
海外旅行となるとビザの関係もあり、ほとんどのケースがツアーですが、国内では自分で旅行先をアレンジする人たちがほとんどです。ベトナム人が旅行先を決定する際の最も重要な要素は「価格(52%)」となっており、一般にツアーで用意されている国内の旅行先は高額なものも多く、自分で交通網と宿泊先をアレンジする場合が非常に多いです。
しかし、実際のところ、安いツアーも存在するらしいですが、初めから旅行会社は高い金額で売っている、正当な値段ではないという認識があり旅行会社を使って旅行しようという考えにならないようです。また旅行会社の決められた旅程に従うのがとにかく嫌いなようです。そして、nhommuaというサイト(日本でいうポンパレ、グルーポン)を利用して安いチケットを手にいれるという方が、旅行会社を利用するより一般的なようです。
特長2:宿泊はNhà nghỉと言われるベトナムホステル
今回回答者の平均の一人当たりの旅行予算は約3,000,000 VND(16000円程度)。これは海外旅行者も含んでのものですので、国内旅行者はよりコストを抑えた旅行をしていることになります。そんな国内旅行者の強い味方がベトナムのホステルNha Nghiです。今回の回答者の34%がNha Nghiを利用すると回答しています。
Nha Nghiなのですが、ベトナム式のホステルで価格は一泊200,000ドン(日本円で1100円程)。ホテルと異なり、エアコンが備え付けられていない場合がある、ベッド設備が簡素、お風呂・トイレなどの水回りが綺麗ではない、食べ物・飲み物が提供されないなどありますが、コストが安いこともあり特にベトナムの若者旅行などでは多く好まれています。日本人がホステルと聞いて思い浮かべる、ユースホステルのような二段ベッドがいくつかあり、見知らぬ人と同じ部屋に宿泊するものとは異なります。
特長3:旅先の美味しいお店は友達・家族に聞く
旅行の楽しみと言えば「食」。これはベトナム人も同様で57%のベトナム人が旅行中の楽しみは食べる事、と回答しています。それでは観光地の食事先どのように探しているのでしょうか?日本だと「ことりっぷ」のようなガイドブックや「食べログ」などが活躍しますが、ベトナムには都市部ではFoodyなど流行り始めていますが、ベトナムではガイドブックなどもなくまた地方ではネットでの情報も限定的です。
そんなベトナム人の情報源はやはり「友達・家族からの情報」です。旅行先出身の友達などから美味しいお店を聞き出してそのお店を訪問。Facebookで平均数百人の友達がいるベトナム人ですので、きっと有力な情報源とつながっていることでしょう。
ベトナム人に人気の旅行先ランキング
ちなみに日本人観光客だとホイアンや最近だとフーコック等人気ですが、ベトナム人のお勧めする国内観光地はどこなのでしょうか?今回の調査回答者500人のお勧めは下記の場所になります。ベトナム人の好きな旅行先は「景色の美しい所(63%)」「綺麗なビーチ(43%)」。そんな彼らの意向を反映したランキングになっていますね。
No. | 北部の人 | 南部の人 |
1 | ハロン | ダラト |
2 | ダナン | ニャチャン |
3 | ニャチャン | ブンタオ |
4 | サパ | ダナン |
5 | ダラト | ハロン |
Q&Meではベトナム人の旅行に関して下記の調査を行っております。ご興味のある方は こちらからご連絡ください
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