べトナムの長期休暇

ベトナム人の最長の休暇であるテト休暇がもうすぐやって来ます。そこで今回はテト休暇について少しお話しさせて頂きます。

“テト”とは

テトとはベトナムのお正月であり、ベトナム人にとって最も重要な祝日です。ベトナムのテトは中国の太陰暦から由来しています。ですので今日でもベトナムと中国のお正月は同じ日なのです。お正月のお祝いとしてベトナムの中央部と南部では杏子の木を、北部では桃の木を飾ります。

テトには何をするのか

テト休暇中には様々な行事を行います。テト休暇自体は平均２週間ほどですが、その中でも主に大切なのが初めの三日間です。ベトナム人の伝統的なお正月の過ごし方についてご説明します。

• 初日（太陰暦一日目）― 家族と一緒に過ごします。子供たちは両親や祖父母に手紙を準備し、お年玉（ベトナムではお年玉袋は赤）を貰います。その後、家族でお墓参りに行きます。ベトナム人はこの日を“家族の日”と呼びます。

• 二日目― 友人や同僚、親戚や隣人を家に招いたり、訪問したりします。

• 三日目― 一般的に二日目と同じですが、少しユニークなのは、先生の家に訪問します。まずは生徒同士で集まり、一緒に先生の家に訪問します。ベトナム人はこの日を“先生の日”と呼びます。

四日目― 家族や友人、同僚、親戚、隣人と旅行をしたり、パーティーをしたりします。

家族や友人、同僚、親戚、隣人と旅行をしたり、パーティーをしたりします。

テト休暇の３－５日前になると、テトの準備の為にベトナム人の家庭は忙しくなります。家を掃除したり、お正月の装飾をしたりします。テト休暇中にはお店も閉まってしまうので、買い物にも行かなければなりません。

その他にも、家に飾るお祝いの木（中心部、南部は杏子の木、北部は桃の木）を買ったりします。Bánh Chưng のようなベトナムの伝統的な料理を楽しむ家庭もありま す。

Bánh Chưng はお正月の伝統料理で、にわか状の米、緑豆、ポークなどで料理します。

テト休暇についての見解

今日ではテト休暇について様々な意見があります。大学の教授で長期休暇が経済面においてベトナムにデメリットを齎すと指摘する人もいます。休暇は長い為、ベト

しかしながら、テト休暇を大切にしようという声も様々あります。

“ほぼ毎日働いたご褒美として、テトは心身ともにリラックスするためにも必要な休暇だよ。それと、昨年自分たちがどう成長したか振り返り、反省し必要ならばキャリアを再考する為にも大切な休暇なんだ。”

“テトはベトナムの文化だけでなく歴史を振り返る為にも必要な文化なんだ。時代が変わり、人々の生活がどう変わろうとも、私たちはベトナムの歴史を忘れてはならない。自分たちを戦争時にどう防衛していたか。テトは私たちの名誉として維持すべきだよ。”