ベトナムビジネスの魅力

ベトナム消費者の変化 – 2020年までに増大する富裕層

現状ベトナムの一人当たりのGDPはまだAsean新興国の中でも小さな部類に属します。2014年の一人当たりのGDPは2000ドルをやっと超えたところですし、ベトナムの２大都市であるホーチミンとハノイであってもそれぞれ5000ドル、3000ドルといったところです。しかしながら2020年にはベトナムの富裕層（月額の世帯収入が1500ドルを超える層）は現在の4倍になると言われています。月額世帯収入が750ドルを超える層が全世帯の1/3を占めるようになります。

ベトナム市場は小さい？

ベトナムはまだ成長の途上にあり、ほとんどの消費者市場はまだ大きく有りません。ベトナムの大卒の給与が300ドルから400ドルですので、自由に使えるお金はまだまだ多く有りません。

しかしながらベトナムビジネスは中期的な成長が見込まれる市場でもあります。 例えばオンラインショッピング市場はクレジットカードの低い普及率にも関わらず前年比36％の成長を魅せています。またカテゴリーを絞ってみると高い成長を見せている分野もあったりしています。典型的な例がスマートフォン市場です。

月額200ドル程度の給与しか受け取っていない人たちであっても、スマホに関しては購入欲がもの凄く高く、副業をしたり借金をしたりしてiPhoneを手に入れようと苦心したりします。ベトナムのスマートフォン市場は2014年には1100万代の販売数を記録し、前年比57％増となっています。

ベトナム人の購買意欲はまだ全方位的ではありません。どういったものに購買意欲を見せるのか把握する事がベトナムビジネスの成功には必要です。

ベトナム人はネットが大好き

ベトナム人はネットが大好きです。一日に5.2時間インターネットに接続し、モバイルインターネットにも2.7時間費やすと言われています。WIFIはどこでもただですし、インドネシアやフィリピン等の他のアジア新興国と比べても接続スピードは悪くないと思います。

ベトナム人はソーシャルメディアをもの凄く好みます。ベトナムではそー去るメディアといえばFacebookほぼ一択状態です。ベトナム人はFacebookを情報共有だけではなく、オンラインショッピングや彼氏・彼女探しまで色々な活用の仕方をして楽しんでいます。保守的と言われるベトナム人ですがネット上では非常にオープンで平均でFacebook上の友達が数百もいます。企業側から見てもFacebookの活用はベトナムビジネスの成功には欠かせません。

ベトナム人にリーチする為には

ベトナム人にリーチするベストな方法は何でしょうか？一日何時間もネットを利用しているベトナム人ですので、オンラインは最も重要な情報ソースの一つになります。もう１つの重要な情報ソースは「人」です。特に家族や友人から見聞きしたことについては重要視し、またそういった情報は口頭で広まっていきます。特に家族の絆の強いベトナムでは、家族から言われた事には耳を傾ける傾向があり、それらが習慣化していたりします。

一方で、広告市場を見ると80％以上の広告費用がテレビに消費されています。これはベトナムの広告主に食品やFMCGの企業が多く占めるため、ベトナム全土の比較的高齢な層にリーチする施策をとる必要があることから結果的にテレビ依存が未だに大きな割合を占めることになります。

ベトナム人にリーチする為には、ターゲットが誰なのかをきちんと見定め、それにより最も効果的なアプローチを考える必要があります。

なぜベトナムビジネスにマーケットリサーチが必要なのか？

ベトナム消費者市場で勝利するにはベトナム人をきちんと理解する事が不可欠です。ベトナム人の生活は多岐に渡っており、年齢・結婚の有無・収入や地域によって大きく異なります。ベトナム人は日本人とは多くの点で異なります。ベトナムビジネスを進めるにあたって、ターゲットがどういった人々で、どういった生活を送り、どのような考え方を持っているのか、そしてどのように御社の商品を認知するのかなどを正しく想定できることがベトナムビジネスの成功に繋がります。

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